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JOHNNY-SUN  map

一報が入った。

『やつが出たぞ!』

大昔はやたら深夜に出没してた。
ちょっと前はやたら朝早くに。
そして最近はなぜか午前中に。

そう。ヤツだ。

『二見ヶ浦の赤い悪魔』

もうどれくらいになるだろう。
10年?いやもっとか?解らない。
だがハッキリと解ることもある。

ヤツとは78勝79敗8分。
いつかきっちりカタを付けねば。
そう思ってからしばらく経つのに
まだハッキリとはしない。

一報を受けた次の瞬間
キーを握ってガレージに飛び込む。
コンマ数秒のクランキンクで目覚めた相棒と
シャッターを飛び出し潮風を切り裂いてヤツを追う。
深いリーンを与えつつ
だが膝を出すほど若くは無い。
ほんの少しだけスクリーンに身をかがめ
山の緑や海の青を後方に投げつける。

どこだ?ヤツはどこだ?
今 ヤツと同じアスファルトの上を走りながら
視界に入らないヤツの姿を追う。
 
 

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果たして ヤツには出会えなかった。
もう充分に陽は高い。
円直に近い太陽を浴びながら走るのはごめんだ。
日陰と涼を求めてJohnny-Sun。
最高にクールなcoffeeで熱をもった身体をドライサンプ。
だが足りない。








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さらに陽はあがり
他県ナンバーや わナンバーが動きだす時間帯だ。
もう俺たちの時間じゃない。

また近いうちにチャンスはあるさ。
そう思ったころには コーヒーは底をつく。
だがまだ熱はおさまらない。










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もう一杯飲んだら帰ろう。
ジェントルに流して帰ろう。
潮風を身体にふわりと巻き付けながら。









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JOHNNY-SUN
ジョニーさん   map






























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      あっ!