
牛心 map
そう!「牛丼屋でから揚げカレーを食うシリーズ」!
今、ヤングの間で最もトレンディで
クールでホットでラッツで
キッチュでポップでスパンキーな
そしてバッダスでスワングでタイトでスタッドな
それが「唐揚げカレー」
だがここには唐揚げカレーは無い...

まだ福岡に松屋・すきの家はおろか
めしや丼も吉野家も無かった時代
牛心は我々に
競艇場のおっちゃんらに
牛丼文化を教えてくれた名店だったのです。
ここに唐揚げカレーがラインナップされていないことは
もう事前調査で確認済みなのです。
だが唐揚げは在る。
カレーも在る。
ならば おばちゃんに
「唐揚げばカレーの上に乗せちゃってん!」とお願いするか
「ご飯に唐揚げば乗せてそん上からカレーばかけちゃってん!」
いやいや
「唐揚げにご飯とカレーばかけちゃってん!」
そうお願いすれば話は済むのです。
えぇ解っています。
そうすれば話は済むのですが
マテマテマテマテ
ここにはヨソには無い、
全国メジャーな外食チェーンには無い、
独特のメニューがあるのです。
それを食わずして・・・

チキン南蛮カレー 650円
世の中の誰もが思いつかなかったこのコラボ。
宮崎人の目からコンタクトレンズが落ちたと言われる
インド料理研究家が思わず「ヤラレタ!」と声を上げたという
松屋が「へー」 すき家が「ふーん」
吉野家が「アイタコラヤラレッシモウタバイ」と声を上げたという
このメニューが牛心には存在するのです。

注文をして
牛心伝統の白菜の浅漬けをチロチロ食いながら
目の前のビニールの仕切りや
両サイドの仕切りを あーうぜぇと思いながら
※1 いえ仕方ないのは十分承知ですよ。十分に承知しているのですがウザいもんはウザい。それは未来永劫絶対に変わらずウザい。

センスを感じずにはいられない!
この唐揚げの配列!
思わず見入ってしまいました。
まるでポンペイウス劇場を思わせるその緩やかな円弧。
米粒は一般観客。
唐揚げは特等席でタルタルは上級貴族。
そしてカレーの平面は舞台。
今、まさに開幕しようとする劇場の
息を呑む静けさが たおやかにここに在るのです。

開幕。
まずはカレーです。
辛くない。だが弱スパイシー。
そしてなによりグッと来るダシ感。
いや、充分。
これだけで博多の民に
「かあちゃんあしたもカレーがよかー」と言わせるに充分。

見た目どおりに
若干のサウザンアイランドな雰囲気を感じつつ
どちらかと言えばフワ系の唐揚げは
もちろんこれだけでも充分にご飯のお供。
※2 もちろんチキン南蛮定食もあります。
※3 後から来た単独女性客が注文したのはチキン南蛮定食
※4 常連とおぼしき彼女におばちゃんはイラッシャイマセでは無く「こんにちわ」
※5 彼女は食券を買う前に「チキン南蛮で」と声を上げた

だが俺はブレ無い。
なぜここにこのメニューが存在するのかを理解しているからだ。
カレー 唐揚げ 南蛮ソース
この三者が合体することで
その深みが飛躍的に増すことを
牛心外食事業部商品開発課カレー分室が作り上げたことは
想像することは容易い事では無いのか?

三位一体
いや、
白飯まで含めて四位一体のこのコラボ。
すべての深みは究極に絡み合い
単独それぞれでは南西諸島海溝レベルの深みだったものが
アリューシャン海溝レベルの深さまで到達する!

マイルドまろやか系カレーと
サウザンアイランド系南蛮ソースのコラボが
これほどまでに唐揚げと白飯のうまさを引き上げるとは!
※6 あのねふざけてると思ってるでしょ。
※7 うまいよ。マジで。ちょいビビり。
※8 ギューンとは来ない。フワッと来る。

※9 サマージャンボで7億当たったら食うと決めている
※10 もし俺がこれを食ってたら当たったと言う事だ。